そのタイトルの通り、タングルとウィスパーの活躍を描く、サイドストーリーとなるミニシリーズの第四話。
物語はアニュアル2019でのタングル&ウィスパー編から続いており、時系列としては、STH 016とSTH 017の間に起きた出来事である。全四話。
※IDW版コミックオリジナルキャラクターである、タングルとウィスパーが主人公とだけあって、公式キャラクターはほぼ登場しません!
自身の過去を全て話したウィスパー、タングルは因縁の相手であるミミックとの決着をつけることを決心しました。
二人がミミックに対して残した『始まりの場所で終わらせる』とのメッセージ通り、クローヴ・シーに浮かぶ、かつてのダイヤモンドカッターズの拠点でミミックを待ち受けます。
前半部については、プレビュー記事と重複するところも多いので、そちらを参考にしてください。
Tangle & Whisper 04 プレビューハチ型の大型戦艦を一発の銃撃で2隻を落とし、フグ型1隻も基地に上陸したロボットの足場ごと破壊し、撃墜するウィスパー。
襲い掛かるハチ型のロボットも一人で迎え撃ちます!反則的に強い!
一方、基地内部へと入ったタングルの目の前に現れたのは…ソニック!
と言っても、その手には吸盤が見えるので、確実にミミックの擬態です。分かりやすい!
多少のやり取りで、このソニックがミミックであると見抜いたタングルは、ミミックの擬態に騙されているふりをし、『罠を仕掛けた』と言って、とある部屋へと誘導します。
タングルとウィスパーが仕掛けた、ミミックへの対抗策とは…
スミシー、クレア、スリンガー、そして、ウィスパーが、ダイヤモンドカッーズの仲間として、ミミックに対して労いの言葉を向けた、記録映像を再生することだった!
ダイヤモンドカッターズを裏切ったのは事実ではあっても、仲間として一緒に戦った時間は消え去ることはない。
タングルが『仲間を裏切っただけの価値はあったの?』と言葉を向け、あのミミックもさすがに感情的になっている…と思ったら、いつもの調子でクズっぷりを発揮してくれました!
あくまで、自分の利益を最優先にしたその言動に、タングルは『サイテー!』と叫びます。これは全読者の心の叫びでもありましょう!
しかも、その直後、殴りかかってくるタングルに対し、ジュエルへと擬態して『私が殴れるの?』と言っちゃうところは、クズと言う以外の表現が見当たりません!(言い過ぎ?)
何とか切り替えて戦い、ミミックのジュエルとしての擬態を解除させたタングルでしたが、“プロフェッショナル”を自認するミミックの戦闘力は高く、逆に追い詰められてしまうものの、寸のところで、ウィスパーが登場!
ウィスパーはヴァリアブルウィスポンでブルーウィスプの力を使っているため、ミミックはかつてのパートナーであるブルーウィスプに言葉を投げかけ、ヴァリアブルウィスポンから、ブルーウィスプが抜け出してしまいます。
口八丁手八丁なミミックですが、何の力も入っていないブランクな状態のヴァリアブルウィスポンで直接、ミミックを殴るウィスパーもウィスパーですw
最後はウィスパーのヴァリアブルウィスポンを奪い取り、銃口を向けたミミックでしたが、復活したタングルの尻尾に絡み取られ、テーブルに叩きつけられてしまいます!
スミシー、エッグマン、ベクターと、パワー系の人物に擬態するも、タングルの尻尾からは抜け出せず、逆に、ウィスパーからヴァリアブルウィスポンを向けられる状態へ。
意を決した表情でミミックを見下ろすウィスパーでしたが、そこにタングルが割って入ります!
復讐として殺してしまえば、ウィスパーはこの先、ミミックの存在を忘れることができなくなってしまう。
逆に生かし、捕まえ続けておくことで、ミミックは“自分がウィスパーに敗北してしまった”と言うことを、毎朝、認識させ、生き恥を曝させることができる。
タングルのその言葉に、ウィスパーはスミシー、クレア、スリンガーのマスクを見つめ、『ダイヤモンドカッターズもこれで終わり』と、ミミックとの因縁と共に、自分の過去にも決着をつけたのでした。
タングルによって、名実ともにシメられたミミックはと言うと、その後、テイルスのワークショップまで連れてこられ、テイルスの手によって製作された、あらゆる気象環境を再現できると言う、試験型独房に入れられていました!
ミミックは、脱獄してやるぞとウィスパーに強気で言うものの、タングルが『逃げ出したらエッグマンに任務失敗の責任を押し付けられて、大変なことになるじゃん』と嫌味を言うのでしたw
これにはミミックも『お前は気に食わない』と言い、タングルも『同感!』と笑いながら言い返しちゃいますw
ミミックを近くの牢獄に移送しておくと言うテイルスに、感謝の言葉を送るタングルとウィスパー。
“ダイヤモンドカッターズ”と言う過去の呪縛から解放されたウィスパーは、エッグマンのロボットは未だに脅威だと考え、その脅威がなくなるまで戦い続けると言うと、タングルを一緒に来るよう誘います。
タングルはウィスパーのその言葉を『もちろん!』と言いながらも、まずはスパイラル・ヒル・ヴィレッジに戻って、一休みしてからと返しました。
そして、お互いの拳を突き合わせ、ひとまず、それぞれの道を歩き始めるのでした…!
この最後のやり取りは、このタングル&ウィスパー 01と対比になっているところがあって、良いですよね。
あれだけ、退屈な場所と言っていたスパイラル・ヒル・ヴィレッジが恋しくなり、ジュエルとも会いたくなったタングル。
当初、自分一人だけでミミックと戦うつもりでいて、積極的にタングルを誘わなかったウィスパー。
時系列では、この出来事の後になるSTH 021で、『私たちは最高のチーム』だと言っていた通りのコンビとなりました。
今後、どのような活躍が描かれるのか、非常に楽しみにもなりましたよね。
そして、ミミックですが、個人的にゾンボットになってしまうと思っていました。
まぁ、あのまま、テイルスのワークショップでも近くの牢獄でも、放置されていたのなら、ゾンボッツとの接触で、ゾンボットと化している可能性もありますが、果たして?!
もしかしたら、今後の展開で本編シリーズはもちろん、次のミニシリーズの敵役として、再登場もあり得るかもしれません。
あそこまで清々しいクズっぷりを発揮する敵キャラは、ソニックシリーズでは少ないですからね!
でもやっぱり、タコ焼きにならなくてよかったw
さて、これにて、ウィスパーの過去となる、ダイヤモンドカッターズにまつわるエピソードは終了しましたが、ダイヤモンドカッターズのメンバーである、スミシー、クレア、スリンガーは、タングル&ウィスパー 03のみで、実質的に一話分しか登場していなかったため、もうちょっと掘り下げて欲しいところ。
できれば、タングル&ウィスパーの続編ミニシリーズとして、ダイヤモンドカッターズが過去に関わった事件や戦いを、今のタングルとウィスパーが追うと言う形で、また彼らを描いてほしいですね。
そう言えば、そのダイヤモンドカッターズ、
ウィスパーは“狙撃手”で種族が“オオカミ”、ミミックは“変装の達人”で種族が“タコ”、スミシーは“烏羽色”のマントを身にまとい“ガトリングガン”を使う、クレアは“超能力”を持ち“マンティスの異名”を持つ、スリンガーは“銃の名手”で種族が“オセロット”と、メタルギアソリッドシリーズのファンでもあれば、ニヤリとしてしまうキャラクター設定だったんですね。
自分はメタルギアソリッドシリーズに詳しくなかったので、IDWのTwitter公式アカウントにてスリンガーの紹介が来るまで気付きませんでしたw
こうやって見るとやっぱり、もうちょっと掘り下げて欲しいぞ、ダイヤモンドカッターズ!
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