メタルウイルスを巡る2019年シーズンも最終章へ突入!
STH 021から"The Last Minute"とタイトルが付けられており、まさに『土壇場』での『最後の一瞬』が描かれ、STH 021、STH 022、STH 023で同時系列に起きた三つの物語が終着、大きな転換点を迎える。
STH 023の最後で、エミーからの通信を受け、タングルのホームタウンであるスパイラル・ヒル・ヴィレッジへと急ぐソニック。
STH 004で初めて訪れた時のことを思い出しながらではありますが、すでに周辺の木々もメタルウイルスに侵食されており、状況はあの時よりも深刻だと言うことは明らかです。
前半部については、プレビュー記事と重複するところも多いので、そちらを参考にしてください。
STH 024 プレビューソニックはエスピオにベクターのことを尋ねますが、エスピオはチャーミーを見つけ、レストレイション本部に連れて帰ってしまったことが間違いだったと後悔してしまいます。
ウインドミル・ヴィレッジで、ソニックがエッグマンだったティンカーを許してしまったことと同様にと。
これにはソニックも、『常に最悪のことを考えなければらないのか?』、『無慈悲で、再びチャンスを与えないのか?』と言い返しますが、結論は出ず、まずはこのスパイラル・ヒル・ヴィレッジを護ることを優先することとなります。
エスピオを別れた後、救助艇でレストレイションを指揮するエミーの元へと訪れたソニック。
救助活動はほぼ完了しているものの、撤退を行えば、すぐにゾンボッツが集まってしまうため、脱出が難しくなるとの状況を聞き、ここがホームタウンであるタングルに何かアイディアがないかと考えます。
その最中、テイルスとクリームに再会しますが、母であるヴァニラを目の前で、メタルウイルスに感染した姿を見たクリームは、ショックが大きく、その持ち前の明るさは失われていました。
また、テイルスは最後の希望として期待していた、ソニックの腕に装着したデータスキャナーについて、ソニック本人に尋ねてみるものの、エッグマンとスターラインとの接触のなかで、破壊されてしまったことを聞かされてしまいます。
自身のラボやレストレイション本部のコンピューターでなければ、治療法は再現できなかっただろうと思ってはいても、メタルウイルスに対する唯一の手段も失われた以上、涙を流しました。読んでいるこちらとしても辛い展開…
しかしながら、もうどうしようもないことを考えていても仕方がありません。
エミーは、今まさに、最重要事項である、このスパイラル・ヒル・ヴィレッジからの脱出を考えようと、テイルスに言い聞かせます。
テイルスの、もうすでに街中はゾンボッツしかいないと言う報告に、脱出を決意するエミー。
ソニックはタングルと合流して脱出の手段を講じるため、テイルスはエスピオとウィスパーをシャトルまで連れてくるために、それぞれ行動を起こしました。
そんなソニックをスキャニングしたジーメルは、一つの事実をエミーに報告します。
それは、ソニックの感染レベルが、以前からの予想を上回る数値を出していること。
つまり、ソニックのスピードがウイルスの侵攻を阻止する能力を失っていることを意味しているのでした…
ジュエルの鉱石博物館でタングルと合流したソニック。
タングルはレストレイションの脱出艇を無事に脱出させるために、街灯に自身の尻尾を巻き付け、ワイヤートラップを展開し、ゾンボッツの足止めをすると言う作戦をソニックに伝える。
それではタングルがメタルウイルスに感染してしまうとソニックは指摘するものの、タングルは気にする素振りを見せない。
何故ならタングルは、メタルウイルスに感染していたジュエルと接触し、自分自身もメタルウイルスに感染していたからだ!
これまで進行を気にして、動きを制限していたが、スパイラル・ヒル・ヴィレッジの住人の救助が完了し、脱出するだけの状況では、レストレイションが脱出するために、自身がゾンボットになろうとも、全力で戦うことをソニックに伝えます。
尻尾でのワイヤートラップを完成させ、ゾンボッツの足止めのために、独りで街の中に留まるタングル。
ソニックはタングルを抱きしめると、タングルに急かされるようにその場を離れ、脱出艇のもとへと急ぐ…
脱出艇の場所まで辿り着いたソニックは、タングルのことを説明。
そこにはタングルの親友でもあるウィスパーもいて、その話を聞いた直後、これまでに見せたことのない表情で慟哭し、タングルを助けに行こうとするものの、エミーに止められると、相棒たちであるウィスプにも引っ張られ、脱出艇の中へと連れて行かれてしまいます。
そして、地上からレストレイションの脱出艇を見送ったタングルは、脱出までの時間稼ぎと言う殿としての役割を最後の最後まで果たし、それでもなお、戦い続ける。
ワイヤートラップとして使っていた尻尾に数多くのゾンボッツが触れることで、メタルウイルスがその尻尾を通じて、タングル自身の身体全体へと広がっていきます。
やがて、タングルの、ゾンボッツを殴りつける拳が止まり―…
脱出艇の外から遠くなるスパイラル・ヒル・ヴィレッジを見つめるソニック。
脱出艇の中では、“またも”親友を護れず慟哭するウィスパー。
レストレイションが失ったものはあまりにも大きく…
その頃、フェイスシップでは、スターラインがゾンボッツをコントロールすることについて、エッグマンに物申すものの、エッグマンは全く意に介さない様子。
その態度に、スターラインはついに決断すると、ワープトパーズの力によって、六鬼衆を呼び寄せるのだった!
メタルウイルス編が本格的に始まってから、多くのキャラクターがメタルウイルスに感染し、ゾンボットと化しましたが、正直なところ、今回が一番、辛い展開でした。
タングル&ウィスパー 04で『タングルとウィスパーの活躍は本編で!』と締めくくられましたが、その二週間後に、この展開ですよ…
また、ここまで何度か書いていましたが、個人的に、スパイラル・ヒル・ヴィレッジがレストレイションにとって、最後の砦になるとも考えていたので、そう言った意味でも予想外でした。
ゾンボットと化してしまったタングル、それを知り慟哭するウィスパー、本来の明るさを失ったクリーム、メタルウイルスへの対策法を見出せないテイルス、そして、持ち前のスピードによるウイルスの侵攻を阻止する能力を失いつつあるソニック…
エミーもレストレイションの司令官として、弱気なところは見せていませんが、精神的に参っていそうな雰囲気もあります。
そんな中で、ついにスターラインが、ゾンボッツのコントロールするための手段として、六鬼衆をフェイスシップに呼び寄せました。
スターライン自身は、六鬼衆の行動を制限するほら貝を準備していますが、六鬼衆も、ソニックとエッグマンに復讐するため、ある程度の対策はしているとは思うので、どうなるのかは全く予想できません。
次回は、この状況から、さらに最悪な事態へと向かうとあるのですが、本当にどうなることやら…
2020年シーズンももう少し、このメタルウイルスに関した物語が続くようです。
そう言えば今回、エスピオがソニックに対し、記憶を失いティンカーとなっていたエッグマンへの処遇について、色々と言っていましたが、個人的には違和感を覚えたところです。
シャドウもSTH 019で同様のことを言っていたものの、それは嫌味や皮肉の体だったと思います。
エスピオやベクターは、記憶を失ったエッグマンの処遇をどうするか、自分たちでは決め切れず、全会一致でソニックの言葉に従ったはず。(STH 005とSTH 006を参照)
それをソニックに任せた結果として、このメタルウイルスに関する大惨事が起きてしまい、仲間であるチャーミーとベクターを失ったとは言え、エスピオの言うことは言いがかりじゃないかなと感じるところはあります。
逆にタングルは、自身がメタルウイルスに感染した状況とは言え、ソニックが居なければ、無事に避難できなかった人も多かったと、対照的な言葉を投げかけています。
しかしながら、タングルは同時に“ソニックだったら絶対、何とかしてくれるはず”と、ソニックに対し、“ヒーローであること”のプレッシャーを与えているところもあります。
そのソニックも、ジーメルのスキャニングの結果では、すでにそのスピードでメタルウイルスの侵攻を阻止する能力を失っているとのことなので、ソニックもソニックで、大きな何かが起きるかもしれません。
とまぁ、このSTH 024は12月25日に販売開始となりましたが、内容としては、最悪のクリスマスプレゼントでした(白目)
さて、2020年もアニュアルが販売されるようですが、BカバーやRIカバーを見る限り、本編では描かれなかった、メタルウイルス編における、ビッグとカエルくん、メタルソニックの物語が描かれるようですね。
例えば、アイス・パラダイスで戦っているシルバー、STH 012でエンジェルアイランドに戻って以降、メタルウイルス編ではここまで出番がないナックルズ、行方不明となっているルージュなど、現在、描かれていないキャラクターの動向についての補完となりそうですね。
こちらも楽しみにしたいところです。
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