2020年シーズンの第一部は、メタルウイルス編がついにクライマックスを迎える!
STH 025から"All or Nothing"とタイトルが付けられており、エッグマンも流れで協力することとなったレストレイションが、まさに『全てを得るか、全てを失うか』との意味の通り、六鬼衆やメタルウイルスに対し、世界を取り戻すために反撃を開始する。
ついに始まった、レストレイションと六鬼衆による、世界の趨勢を占う最終決戦!
カオスエメラルドを得て、各地で暴れ回る六鬼衆に対するため、ソニックは、ゾモンにはテイルスとエミー、ザズにはエスピオ、ゾアにはシルバーとウィスパー、ジーナにはクリームとジーメル、マスタージークにはバビロン盗賊団と言うチーム編成を提案、フェイスシップで指揮をするザボックには、潜入したルージュがオーボット・キューボットと連携し、タイミングを見計らって、カオスエメラルドを奪還することとなりました。
前回のSTH 027では、多少の犠牲を出しながらも、テイルスとエミーはゾモンから、クリームとジーメルはジーナから、それぞれ、カオスエメラルドの奪還に成功。
今回はまず、オーチャードビルで繰り広げられているシルバー&ウィスパーvsゾアの戦いで幕が上がりました。
前半部については、プレビュー記事と重複するところも多いので、そちらを参考にしてください。
STH 028 プレビューウィスパーの射撃によって、ゾアのカオスエメラルドを弾き飛ばし、シルバーが回収すると、そのまま超能力を解放し、フクロウ型ロボを破壊!
ゾアは、立ち去るシルバーとウィスパーに、言葉を向けますが、二人はすでに離脱しているため、その言葉が届くことなく、ゾンボットたちに囲まれ…
続いて、リバーサイドでのエスピオvsザズ!
STH 026では、ザズによってゾンボットの群れの中に落とされたエスピオのピンチで続いてしまいましたが、そのピンチからは脱したようで、ザズの乗るエッグムーンの攻撃を回避しつつ、反撃のチャンスをうかがいます。
エッグムーンの一斉攻撃を受けるものの、再び、その姿を消し、ザズに肉薄。今度は完全に気配を消していたのか、苛立っていたザズの後ろから攻撃を加え、一気に畳みかける!
エスピオの攻撃に、何とか態勢を整えたザズは『ザボックの方が強かった。第二ラウンドを始めよう』と言うものの、エスピオは『すでに自分の勝利』と言い、その場から立ち去ってしまいます。
そんなエスピオに、ザズは『腰抜け!』、『本当の力を見せてやる!』と言葉を向けるものの、力の根源であるカオスエメラルドはその胸にはなく、代わりにエスピオのメモ書きが。
『Justice is served.』と言う言葉と、ベクター、チャーミー、エスピオのアイコンが記されており、まさに『因果応報』!
悔しがるザズに対し、エスピオはカオスエメラルドを見つめながら、ベクターとチャーミーを思い出し、『心は共にある』と語り掛け、そのままワープトパーズの時空の歪みに入り、戦線を離脱します。
場面は、ウィンターバーグへ移り、ジェット・ウェーブ・ストームのバビロン盗賊団vsマスタージークへ!
ジェットはEXギアを用いたスピード攻撃でジークに迫りますが、ウェーブとストームはSTH 026で描かれたように、すでにEXギアを失っており、直接、触れることができないゾンボットたちとの戦いに手こずります。
老獪な言葉をジェットに向け、戦いのペースを握らせようとしない、まさに“マスター”との通り名に相応しい戦いを見せるジーク。
余裕があってか、『許しを請うのは面白いだろう?』と言うものの、この言葉がプライドの高いジェットに火をつけます。
『俺たちは負けない!』とバビロン盗賊団の矜持をジークに言い返し、バショウセンで引き起こした疾風でジークを吹き飛ばすと、そこをストームが強烈なパンチを叩きつけ、さらにウェーブがスパナでカオスエメラルドを回収!
ジークは『それは実力ではなく単なる幸運』と言いますが、ゾンボットたちに囲まれ、すでに時は遅し…
一方、カオスエメラルドを奪還したバビロン盗賊団ではありますが、すでに脱出できる状況なのはEXギアが無事なジェットだけ。
ウェーブはジェットにカオスエメラルドを手渡し、一人だけでの脱出を催しますが、ジェットはそれを拒否!
カオスエメラルドを括り付けた自身のEXギアだけを、ワープトパーズの時空の歪みへと向かわせます。
そして、『バビロン盗賊団の誇りは全員のモノ』と言うと、後のことはソニックへと任せ、それまではゾンボットたちと戦うと決意する!
エンジェルアイランドでは、六鬼衆に勝利したレストレイションの面々が、エンジェルアイランドにカオスエメラルドを持ち帰ってきましたが、そこには当然、ゾンボットたちと戦うために留まったバビロン盗賊団、メタルウイルスに感染しエンジェルアイランドで感染拡大させないために立ち去ったクリームとジーメルはいません。
クリームがジーメルに付いて行ったことを知らなかったエミーはその状況に悲しみを隠し切れません。
ソニックは『ジーメルと一緒だから大丈夫』、シルバーは『ソニックがスーパーソニックになって全てを救う』とエミーに言葉をかけます。
『スーパーソニックになって全てを救う』と言ったシルバーにソニックは、『破滅した未来を変えるためには、これまでにない要素が必要』と言い、改めて、シルバーへの協力を求めます。
そんな状況で、フェイスシップがエンジェルアイランドに迫りますが、ここでエッグマンがルージュに通信を送り、作戦を実行するべきだと知らせます。
エンジェルアイランドを発見し、ご満悦な表情のザボックですが、そんなザボックの隙を突いて、ルージュがフェイスシップの動力源となっていた最後のカオスエメラルドを回収。
カオスエメラルドをザボック自身を含めた全員に与えていたため、フェイスシップは動力源を失うこととなり、『もっと華麗にやりたかったけど、アンタのように力尽くでやらせてもらったわ』とルージュの言葉通り、墜落してしまう!
フェイスシップから無事に脱出したルージュはソニックにカオスエメラルドを手渡します。
ザボックが持っていた最後のカオスエメラルドは、状況が落ち着いたら回収するつもりでしたが、なんとザボックはカオスエメラルドの力を得たためか、巨大化しました!
口から炎を履いて、空中を漂うエンジェルアイランドそのものに攻撃を加えます。まさかの事態に焦るナックルズ!w
テイルスとルージュに空中からの支援を要請し、シルバーにカオスエメラルドを預けると、戦いを決意するソニック。
しかし、巨大化したザボックは、ゾンボットたちをひとまとめにして手にすると、そのままエンジェルアイランドに投げつけます!
ついにエンジェルアイランドに進行するゾンボットたちには、シャドウ、タングル、ベクター、チャーミーたち、ゾンボットと化してしまったレストレイションの仲間たちが含まれているのだった!
レストレイションと六鬼衆、全ての戦いに決着がつきました。
シルバー&ウィスパーvsゾアですが、まさか、プレビュー(試し読み)として公開されていたところまでで、そのまま決着がつくとは!
出自と性格がソニックシリーズで一番ヒロイックなシルバーが、独特の美的感覚を持つゾアを撃破し、ヒーローとはどう言う存在なのかを体現するのは良かったですね。
ウィスパーは射撃するだけでしたが、これも、シルバーが仲間であるウィスパーを信じている、ウィスパーから信じられている、と言う信頼関係から生まれる連携であり、だからこそ、ゾアを難なく撃破したと言えるでしょう。
エスピオvsザズ、STH 026のBカバーやVol.007のカバーでは、エスピオと一緒にザズへ挑むナックルズが描かれていましたし、ソニックも最初のチーム分けで、ザズに対して、ナックルズとエスピオのチームを提案していたので、ナックルズがエンジェルアイランドに留まっていても、どこかで手助けに来るのだと思っていましたが、まさか、最後まで一人で戦い続けるとは予想外でした。
しかし、展開としては、エスピオが最後まで一人で戦い、勝利したからこそ、ザズへと残した言葉と、カオスエメラルドに想いを重ねるシーンに、グッとくるんですよね。
“身体は離れていようとも、心は常に一緒”と言うのは、まさに、カオティクス探偵事務所の絆を体現していました!
ジェット・ウェーブ・ストームのバビロン盗賊団vsマスタージークですが、ジークがジェットを甘く見積もっていたところがありましたね。
狡猾な言葉で追い込むつもりだったのですが、逆にジェットの誇りに火をつける形となってしまいました。
ジークにしてみれば、免許皆伝したザボックに比べて、ジェットは無謀で若造なんでしょうけども、それがジェットの魅力でもあります。
また、バビロン盗賊団としての誇りは、団長であるジェットだけのものではなく、仲間であるウェーブとストームも同じであると、言葉にしたところは良かったですよね。
エンジェルアイランドに戻らず、仲間たちと一緒に戦うと言うのも、ジェットらしさが出ていました!
そして、フェイスシップがエンジェルアイランドに迫る状況で、ルージュがついに作戦を実行し、ザボックの隙を付いて、フェイスシップの動力源として残されていたカオスエメラルドの奪還に成功しました!
フェイスシップに取り残されたオーボットとキューボットが、ルージュの作戦により最初からザボックを欺いていたところもありましたけど、ザボックは、他の六鬼衆の戦況は知らないにしても、油断し過ぎていましたね。
ルージュの『もっと華麗にしたかったけど、アンタのように強引な手段を取らせてもらった』と言うセリフは、ルージュらしい!
動力源を失ったフェイスシップは墜落。ゾンボットたちは生き残っているにしても、ザボックはフェイスシップと運命を共にしたとも思え、最後のカオスエメラルドは難なく回収できると思いましたが…
まさか、ここでザボックが巨大化!
劇中で明言されていませんが、演出的に、ザボックの負の感情にカオスエメラルドが反応して、巨大化した感じがしますね。
最終決戦を決意したソニックたちの前に、ゾンボットと化してしまった仲間たちが立ちふさがると言う、絶望的なところで続きました!
レストレイションと六鬼衆の戦い、前回のSTH 027では、二つの戦いを丁寧に描いていた分、今回のSTH 028では実質的に四つの戦いが描かれていたので、展開が凄く急ぎ足だった印象がありますが、ザボック以外の六鬼衆を倒し、フェイスシップも撃墜させ、カオスエメラルドも残り一つとだけあって、いよいよ、メタルウイルス編も終わりが見えてきましたね!
レストレイションにしても六鬼衆にしても、まさに"All or Nothing"と表現できる戦いになりました。
メタルウイルスの脅威を世界から完全に排除するために、ソニックがシルバーに協力を求めた『破滅した未来を変えるためには、これまでにない要素が必要』とは一体何なのかが、気になるところ。
ただ単に、カオスエメラルドを揃えて、スーパーソニックになるだけには足りないとは、ソニック自身も考えているようなのですが、メタルウイルス編以後のエピソードであるSTH 030以降の、現在、公開されているあらすじを読む限り、少しばかり不安を感じるところではあるのですが…果たして?!
ちなみに、IDW公式サイトでは、メタルウイルス編が終結した後、STH 030以降の商品情報まで公開されていますので、ご注意くださいませ!
さて、今回のSTH 028は、当初の販売予定日だった4月8日から4月22日に変更した後、新型コロナウイルスの世界規模での流行・感染拡大により、販売が無期限で未定となり、6月24日にようやく販売されました。
前回となるSTH 027の発売日が3月25日だったため、本編シリーズとしては約3か月振りの新刊リリースとなり、待ちに待ったと言う人は多かったでしょう。
未だに収束とは程遠い状況ではありますが、激しく情勢が移り行く今だこそ、フィクションとは言え、ヒーローたちが未知なるウイルスに勝利し、平和を取り戻す物語を楽しみにしたいものです。
我々も、できる限りの対策を徹底して、ソニックたちレストレイションと同じように、未知なるウイルスに勝ち切りましょう!
また、IDW公式サイトでは、ソニックシリーズで使える20%オフクーポン配信のサマーセールを開催しています。
オンゴーイングはSTH 028、コレクションシリーズはVol.006と、現時点で最新号まで対象で、さらには、タングル&ウィスパー全巻、ワンショットであるTSRの2作品、アニュアル2019も対象となっていますので、今から読み始めるにはもってこいですね!
詳しくはIDW公式サイトをご確認ください!
8月4日まで開催しているとのことなので、7月8日販売開始予定のアニュアル2020と7月29日販売開始予定のSTH 029も対象となっているかもしれませんね~(購入前に要確認!)
Sonic the Hedgehog Summer Sale
https://www.idwpublishing.com/sonic-the-hedgehog-summer-sale/
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