KNIGHT OF THE WIND

『ソニックと暗黒の騎士』のエピローグを絵本風にしてみた短編モノです。
数多くの冒険の末、聖剣を携えた風の騎士は、円卓の騎士や湖の貴婦人によって、王様になる事になりました。
それまで、悪い王様に苦しめられてきた民は、民の心を深く知る風の騎士が王様となる話に、みんな大賛成です。

そして今日は、戴冠式が行われる大事な日です。
しかし、風の騎士はどこにも見当たりません。
『王様、どこですか？』
円卓の騎士はみんなで、風の騎士を探します。
それでも、風の騎士を見つける事はできません。

『風の騎士はもう帰りました。』
風の騎士を探す円卓の騎士たちに、魔法使いはそう言いました。
魔法使いの魔法によって、風の騎士はこの世界にやってきたのです。
魔法使いによると、この世界での役目を終えた風の騎士はもう、元の世界へと帰ってしまっていたのです。
円卓の騎士は、自分たちの王様がいなくなってしまい、がっかりとしてしまいました。

それから、新しい王様が選ばれる事はありませんでした。
王様のいすには、風の騎士が携えていた聖剣が置かれ、円卓の騎士たちも、風の騎士が彼らに言い残した“騎士道”を守る事で、世界は平和がずっと長く続いたそうです。


ソニックと暗黒の騎士　おわり




「…言い訳はそれだけかしら？」
「いや、だから、わざとじゃないん…グシャッ！」